中小企業が自社採用サイト作ったって、誰がどうやって見にくるって言うの?意味あるの?
・・・と思っている方に向けて、なぜ私が「小さい会社こそ自社の採用サイトを持つべき!」という信念を持っているのか、語りたいと思います。
中小企業こそ採用サイトを作るべき理由
わたしがお伝えしたい理由は、大きく分けて以下の3つです!
1.中小企業がとるべき採用戦略にいちばん合っているから。
2.就職した後のミスマッチが少なくなるから。
3.実はいちばん採用経費削減につながる可能性が高いから。
はい。これだけだと大まかすぎて全然わからないですね。ということでひとつずつ見ていきたいと思います。
1.中小企業がとるべき採用戦略にいちばん合っている。
ここでは分かりやすくするために、以下のような企業例をお考えください。
・社員50名
・知名度はBtoBなので低め
・総務人事課2名が採用業務を担当
・新卒は大卒か高専卒を1~2名採用したい
このような企業でも高いお金を払ってリクナビやマイナビに掲載すれば、やはり就活生全員が見る媒体なのでエントリーは何件かくることでしょう。
でもボタン一つで簡単に出来てしまうエントリー。「とりあえずエントリーだけしておこう」という学生も多いです。そのうちの何人が、わが社を第一志望としてみてくれているでしょうか。
しかも、エントリーが来たらどれくらいの志望度かも分からないその何十人かに対して、人事総務課の2名は対応しなければいけません。もし給与計算も担当しているような人事総務課だと、この時点で業務量的に死亡フラグがたちます。
と、すると。
「高い掲載費用を払って、志望度のよく分からない30名応募が来て、そこから志望度が高くて自社に合った人を選考する」よりも、
「安い掲載費用で、5名志望度の高い応募が来て、そこから自社に合った人を選考する」
の方がいいのではないかと。
その方が労力も経費もかけなくていいですし、結局は採用する人材のレベルも大きくは変わらないと思います。
じゃあ、志望度の高い5名はどうやって集めるのか?
正直、まったく興味のない人にたくさん声をかけて一生懸命アピールしても、志望度の高い人は集まりませんよね。
じゃあどうするかというと、興味を持ってくれた人を逃がさない。という方向に持っていく方が賢明です。
ここで、考えてみてください。
たぶん、応募が来ないと嘆いている企業さんがジョブナビ石川に出している求人情報も、
すこし興味を持った何人か、せめて5人くらいはさすがに一回は読んでいると思うんですよ。
で、「この企業、規模は小さいけど自分が勉強している分野だし、どんな感じの会社なんだろう・・・?もしかして隠れ優良企業だったりして・・・!」
と思って、見てくれた学生がもう少し詳しく会社のことを調べます。
そんなときにジョブナビの情報以外には企業の製品情報とかしか出てこなかったら、
「え、よく分からない。。なんか不安だしやめとこう。。」
ってなる確率が高いわけです。
でもそこで、自社の採用ページに 楽しそうに働いている社員さんや、アットホームな職場の雰囲気や、仕事のやりがいが掲載されていたらどうでしょうか。
それを見て「この会社、結構いいかも。」と思ってくれたら、「応募してみようかな」という後押しになります。少なくとも、よくわからないし不安という理由で応募に結びつかなかった人は減らせます。
これは、ジョブナビ経由でなくても一緒です。
良い採用サイトを作って、合同説明会で少しでも興味を持ってくれた子に「ぜひうちの会社の採用サイト見てください!!!」という誘導をすれば、採用サイトが人事担当者代わりとなって効率的に会社の魅力を伝えてくれます。
なので、大手と違って応募が殺到するわけではない中小企業こそ、採用サイトを用意して興味を持ってくれた人をできるだけ逃さない必要があると思います。
2.就職したあとのミスマッチが少ない
「会社の雰囲気になじめないから、辞めたい。」
「仕事内容が思ってたのと違ったから、辞めたい。」
今の世代は転職が当たり前の時代なので、こういった理由で辞めていく人が結構います。
でもせっかく入社してくれた新入社員。すぐに辞めてしまったとしたら、その金額的ダメージは大手企業よりも中小企業のほうが重くのしかかります。採用経費・採用にかかった人件費・新入社員のこれまでの給料・これまでの保険代・・・など考えたら怖くなるくらい、3か月そこらで辞められたときのダメージは企業にとって大きいです。
そこで。
自社採用サイトを作ると求職者に事前に入社後の業務や会社の雰囲気をよりリアルに伝えられるため、ミスマッチによる退職を防ぐ効果もあります。
仕事内容や会社の雰囲気なんかは説明会や面接で伝えてます!
という企業さんもいるかと思いますが、人は一度聞いただけじゃすぐに忘れる生き物です。
また、面接中なんて緊張してるので細かい部分まで頭に入ってきません。(わたしが昔そうだったので。。)
なので、いつでも・どこでも・何度でも見ることが出来る採用サイトは求職者にとっても非常に助かるものなのです。
3.採用経費削減につなげることが出来る
採用経費の半分近くを占める広告費。
売り手市場で求人広告のニーズが高まっていることもあり、掲載費用はかなり高くなってきています。
そして通常の求人媒体は、どれを使ったとしても期間の制限が設けられることがほとんどです。長くてもマイナビやリクナビのような通年掲載。年度が変わればまた改たに費用が発生します。
しかし。仕事内容や、会社の魅力や、社内の雰囲気って毎年そんな大幅に変わるものではないですよね。
とすると、一度クオリティの高い採用サイトを作ってしまって、あとは自社で毎年簡単に更新できる仕組みをつくることが最強じゃないか?と思うんです。